不動産相続の基礎知識を持っているだけで、手続きの難しさや相続税の負担に大きな差が出る場合がありますので、必要な時のためにぜひ知識をお役立てください。
不動産相続のお役立ちマニュアル流れ・手続き・諸費用編
高崎市を始め、群馬県で相続不動産のご相談・売却など丁寧に対応いたします。
宅地建物取引士・相続診断士・ファイナンシャルプランナーのいる安心の『継ぎのいえ』までご相談ください!
不動産相続をスムーズに進める
ために
相続の流れ・必要な手続き・費用の全体像を把握することで、実際に必要なタイミングでスムーズに進めることができます。
いつから相続対策を始めればいいの?
早すぎることはありません。
元気なうちこそが“最良のタイミング”です
相続対策というと、まだ先のこと、あるいは「終活」の一環として老後に考えるもの、と思っていませんか? しかし、実際には“相続対策は元気なうちに始める”ことが、家族全員の安心に直結します。特に不動産の相続は、価値が大きく分割もしにくいため、準備を怠るとトラブルの原因になりがちです。
まず大切なのは、被相続人(財産を残す人)がしっかりとした判断力を持っているうちに、家族で相続について話し合うことです。たとえば「誰にどの不動産を引き継がせたいか」「誰が将来的に住む予定があるのか」「売却や賃貸という選択肢はあるのか」など、具体的な将来像を共有しておくことが重要です。
こうした事前の会話があるかないかで、相続が発生したときのスムーズさがまったく違ってきます。何も話し合っていないと、残された家族がどう分ければいいか分からず揉めてしまうケースも。結果的に、家族関係に亀裂が入ってしまったり、不動産が放置されてしまったりする事態にもなりかねません。
税務の知識も事前準備の役に立ちます。
また、相続対策には「税務的な配慮」も欠かせません。相続税の基礎控除額を超える財産がある場合は、生前贈与、資産の組み換えなどによって納税負担を軽減できる可能性があります。これらは一朝一夕でできるものではないため、やはり時間の余裕があるうちに動くことが重要です。
目安としては、50代~60代のうちに専門家(税理士や不動産会社、司法書士など)と連携し、包括的な相続プランを立てるのが理想です。そのうえで、定期的に状況を見直しながら、ライフスタイルや財産の変化に応じて柔軟に調整していくことで、将来に対する不安を軽減できます。
結果として、相続人となるご家族も「何をどうすればいいか」が明確になり、金銭的・精神的な負担が大幅に軽くなるのです。
不動産相続で必要になる書類を
把握しておきましょう!
不動産相続で必要になる書類とは?
書類の準備が、スムーズな手続きの第一歩です
不動産の相続を行ううえで、最も重要なのが「必要書類の準備」です。登記手続きや税務申告には多くの公的書類が求められ、それらが一つでも不足していると、手続きが止まってしまいます。とくに近年は、相続登記の義務化によって書類不備は致命的になりつつあります。
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被相続人の戸籍謄本
(出生から死亡までのすべて)この書類は、相続の起点となる「誰が亡くなったのか」を証明するもので、出生から死亡までの一連の戸籍をすべて揃える必要があります。戸籍が複数の自治体にまたがっている場合は、それぞれに請求しなければなりません。結婚・転籍・改姓などの履歴がある方の場合、複数の戸籍を遡る必要があるため、早めに準備しましょう。
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相続人全員の戸籍謄本
相続人が誰かを確定させるために必要です。兄弟姉妹や再婚などによって家系が複雑になっている場合は、漏れがないよう十分な確認が求められます。相続人の人数や構成によって、相続の方法(法定相続、遺言による指定、遺産分割協議など)も異なります。
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遺産分割協議書
複数の相続人がいる場合、不動産を「誰がどう相続するか」を明確にするための書類です。全員の署名と実印の押印が必要で、印鑑証明書の添付も求められます。この協議書がないと、不動産の名義変更ができません。相続人全員の合意が前提となるため、感情的な衝突を避けるためにも、第三者(専門家)を交えて作成するケースが増えています。
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不動産の登記事項証明書
(登記簿謄本)対象となる不動産の権利内容や所有状況を確認するための重要書類です。法務局で取得でき、登あ記の正確性を確認するうえで欠かせません。不動産が複数ある場合は、すべての物件についてそれぞれの証明書を準備します。
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固定資産評価証明書
これは市区町村の役所で発行されるもので、不動産の評価額を示す資料です。登録免許税や相続税の算出に使われ、土地・建物ごとに個別に必要となります。取得の際は、対象不動産の所在地を管轄する役所で手続きします
書類の取得には時間と労力がかかる
これらの書類をすべて揃えるには、自治体・法務局・金融機関など、複数の窓口を回る必要があることも珍しくありません。中には即日発行されないものもあり、郵送請求や再発行が必要なケースもあります。さらに、名前の表記揺れや住所の誤記など、ちょっとしたミスでやり直しになることもあるため、慎重な確認が求められます。
専門家のサポートで手間とミスを防ぎましょう!
書類の不備や誤りを防ぐためには、司法書士や行政書士、税理士など専門家のサポートを受けるのが効果的です。専門家であれば、必要書類を漏れなく揃え、書き方や記載ミスも防いでくれます。特に相続人が多い、相続関係が複雑、不動産の数が多いといったケースでは、プロの力を借りることで大きな安心が得られます。
このように、書類準備は不動産相続のスタートライン。丁寧に、かつ早めに取り組むことで、その後の手続きをスムーズに進めることができます。
『継ぎのいえ』では、
司法書士や行政書士、税理士など
専門家との連携で最適な相続環境を整え、
お客様をサポートいたします。
費用に関することも知っておきましょう!
不動産相続にかかる主な費用とは?
見えにくいお金こそ、事前に把握して備える
不動産の相続は「ただ名義を変えるだけ」と思われがちですが、実際にはさまざまな費用が発生します。その総額はケースによって数万円から数十万円、場合によってはそれ以上になることもあります。費用の内訳を事前に理解しておくことで、資金の準備や負担の分担をスムーズに進められます。
以下に代表的な費用項目を詳しく解説します。
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登録免許税
(登記に必要な税金)不動産の名義を被相続人から相続人へ変更する際にかかる税金で、登記時に必ず発生します。税額は、不動産の「固定資産評価額 × 0.4%」が原則です。例えば、固定資産評価額が1,000万円の土地であれば、登録免許税は4万円になります。
登記対象が複数ある場合は、それぞれに課税されるため、合計額が想定以上になることもあります。評価額は毎年変わるため、最新の証明書をもとに試算することが大切です。
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専門家への報酬
(司法書士・税理士・弁護士など)相続登記の手続きや相続税の申告、遺産分割のアドバイスなどを専門家に依頼する場合、別途報酬が必要です。
- 司法書士:登記代行報酬として、5万円〜15万円前後が一般的です。案件の複雑さや不動産の数により増減します。
- 税理士:相続税の申告が必要な場合、相続財産の評価や税務書類の作成などを依頼。費用は10万円〜数十万円の幅があります。
- 弁護士:遺産分割の争いがある場合や、特別な調整が必要なときに対応。相談料・着手金・成功報酬が発生します。
費用は各士業によって異なり、初回相談無料の事務所も多くあります。早い段階で見積もりを取り、複数社を比較検討するのがおすすめです。
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相続税
(基礎控除を超える場合)相続税は、すべての相続に課税されるわけではありません。課税対象となるのは、基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える財産を相続する場合です。
たとえば、法定相続人が3人の場合の基礎控除は、3,000万円+600万円×3=4,800万円。相続財産の合計評価額がこれを超える場合、超過分に対して課税されます。
不動産は評価方法が複雑で、相続税の計算には専門知識が必要です。相続税申告が必要な場合は、税理士に依頼することで正確かつ節税対策も含めた対応が可能になります。
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不動産の鑑定・評価費用
不動産の価格が不明確な場合や、市場価格に基づいた精度の高い評価が必要な場合、不動産鑑定士による評価を依頼することがあります。
- 相続税評価額と時価との乖離がある場合
- 複数の相続人間で分配金額の根拠を明確にしたい場合
- 売却・賃貸を検討している際の価格査定
費用は対象不動産の規模や用途により異なりますが、数万円〜十数万円程度が目安です。
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その他の雑費・実費
上記の主要費用以外にも、次のような費用がかかることがあります:
- 書類取得の手数料(戸籍・評価証明書など)
- 郵送・交通費(遠方の役所や法務局に行く場合)
- 印鑑証明書の取得(遺産分割協議書に添付)
- 不動産売却の仲介手数料(売却する場合)
- 名義変更後の管理費・固定資産税(保有する場合)
こうした細かい費用も積み重なると予想外の出費につながるため、事前にリストアップして見積もりを取ることが重要です。
費用を“見える化”してトラブルを防ごう
「思っていたより費用がかかった」「誰がどこまで負担するのか揉めてしまった」
こうした事態を避けるためには、最初の段階で“費用の見える化”を行い、相続人同士で共有することが大切です。専門家に相談し、具体的なシミュレーションをしておくことで、後々のトラブルや金銭的負担を軽減できます。
私たちが、相続相談に寄り添って伴走します!
書類のこと、費用のこと、これらをご自身で行うことは、時間的にも手間的にもあまり現実的ではありません。TMG不動産販売では、自社の専門としての不動産だけでなく、相続に付随する様々を専門の司法書士・行政書士・税理士と共にサポートすることで、お客様にとって最適な相続パートナーとしてサポートいたします。
相続人が行える準備もあります
「いざという時」に備えて、話せるうちに話しておく。とても重要な準備です。
相続とは人の生死に関わる話ですので、事前に話すことを不謹慎と捉える方が少なくありません。しかし実際は、その要点から避けるほどに「いざという時」に何をして良いか分からず、相続人同士の揉めごとになったり、あとあと「そんなはずじゃなかった!」と感じてしまう結果になってしまうということも実際にあります。
相続は、言うなれば親子関係が連綿と繋がってきた人間の歴史においてただの一度も途切れることのなかった「家族としてやるべきこと」のひとつです。
残された人が幸せに未来へと進むためにも、財産の大小にかかわらず、事前準備を行うことをお勧めいたします。
ご存知ですか?「家族信託」
家族信託という選択肢
― 高齢化社会の“新しい相続対策”。安心と柔軟性を両立できる仕組み ―
相続や財産管理の方法として、近年注目を集めているのが「家族信託(かぞくしんたく)」という制度です。これは、財産を持つ人(委託者)が、信頼できる家族(受託者)に財産の管理・運用・処分を任せる仕組みで、認知症や病気などによる判断能力の低下に備える方法としても有効です。
従来の「遺言」や「成年後見制度」とは異なり、より自由で柔軟な財産の管理・承継が可能になるのが大きな特徴です。
家族信託とはどんな制度?
家族信託は、「財産を預ける人(委託者)」「預かって管理する人(受託者)」「利益を受け取る人(受益者)」の三者で構成されます。委託者と受益者が同じケースが多く、その場合、受託者は委託者の意思に従って財産を運用・管理します。
たとえば、次のような使い方が可能です。
- 認知症になっても、信頼する子どもに不動産の管理や修繕、賃貸運用を任せたい
- 将来的に施設に入る場合に備えて、住んでいた家を売却し、その資金を生活費として使いたい
- 親の死後、賃貸マンションの家賃収入を配偶者と子に分けて支給したい
- 相続人間での財産の取り合いを避け、あらかじめ分配ルールを決めておきたい
こうした目的に応じて、信託契約を設計できるのが家族信託の魅力です。
従来の制度と比べて何が違うの?
家族信託は、従来の遺言や成年後見制度では対応しづらかった「柔軟性」のある財産管理が可能です。違いを簡単に比較すると次のようになります。
| 制度 | 財産管理の開始時期 | 柔軟性 | 対応できる期間 | 手続きの自由度 |
|---|---|---|---|---|
| 遺言 | 死後 | △ | 一回限り | 一定の制限あり |
| 成年後見制度 | 判断能力喪失後 | △ | 原則本人が生きている間のみ | 厳格なルールが多い |
| 家族信託 | 契約締結直後から | ◎ | 生前から死後まで自由に設計可能 | 高い自由度・目的別にカスタマイズ可能 |
つまり、家族信託であれば、本人が元気なうちから将来を見越した財産管理をスタートできるのです。
家族信託で対応できる実際のケース
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case 1認知症の親の代わりに子
どもが不動産を管理・運用高齢の親がアパートを所有している場合、将来的に認知症になれば賃貸契約や修繕、売却ができなくなります。信託契約を結んでおけば、子どもが代わりに全ての管理を行えるため、収益も守られます。
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case 22次相続までの流れを
信託でコントロール「夫が亡くなった後は妻に、妻が亡くなったら子どもに」など、財産の承継順をあらかじめ決めておくことも可能。これは遺言だけではできない機能で、家族信託ならではの利点です。
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case 3施設入居後の不動産売却を
スムーズに将来的に介護施設に入所することが予想される場合、住んでいた家を信託しておけば、本人が動けなくなっても家族の判断で売却・資金化し、入所費用に充てられます。
家族信託の注意点と専門家の活用
家族信託は自由度が高い反面、制度の理解と契約内容の設計に専門知識が求められます。例えば
- 契約内容に曖昧さがあると、後のトラブルのもとになる
- 信託財産にできないもの(例:預貯金の一部)もある
- 登記手続きや税務対応が必要になることもある
そのため、家族信託を実際に導入する際は、司法書士や行政書士、弁護士、税理士などとの連携が不可欠です。財産の種類や家族構成、将来の希望に応じて、最適な契約設計を行うことが求められます。
家族の「安心」と「円満」を生み出すしくみ
家族信託は、財産の行方を“自分の意思”で決めておきたい方にとって、非常に有効な選択肢です。相続トラブルの予防、親族間の負担軽減、介護・認知症への備えなど、さまざまな課題を一括で解決できる柔軟性があります。
「何から始めていいかわからない」「うちにも使えるの?」と感じたら、まずは一度、専門家に相談してみることをおすすめします。自分たちの家族に合った相続対策の第一歩として、家族信託は確実に検討する価値のある制度です。